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Aluminium Alloy&Scrap Market Update July&August

• 2010/07/29

SHANGHAI&TOKYO(MRB.ne.jp)2010-07-29, アルミ合金市場は上昇。7月中旬からのLMEアルミアロイのトン2000ドル超えでアルミ新塊相場をも上回る「親不孝相場」となったことで世界的なアロイの指標となっているロシアのベースメタルAK5M2相場は1950~2000ドルと急上昇。中国の上海シグマ社ならびに中国の二次合金メーカーのD12オファー価格2100ドルに急接近している。これにより国内ベースメタル市況もキロ180円~185円で強含み。一部で200円を唱える強気筋の声も聞かれるが、国内D12市況が210~215円の中心レンジで動いている現況ではさすがにベースの200円は厳しい、とみるが、190円は達成可能だろう。

為替の円高で輸入品の契約はさぞ進んでいるかと思われるが、現状ロシアのベース品は「割高」ということで敬遠気味。むしろ割安感のある中国D12品へと興味を移っており、実際に5月の貿易通関統計でもアルミ合金の総輸入量9万トン急増のうち、中国品が3.4万トンと大幅に増えている。この傾向は現在も続いており、先々にはこの輸入圧力が原料スクラップ、二次合金メーカーの生産にも微妙に影響を及ぼすのではないかと思われる。

<CHINA>
中国の合金メーカーは主原料にゾルバ(シュレッダーミックスメタル)を使っているが、このゾルバ相場がトン1800ドル~1850ドルと高値安定を続けているため、中国メーカーも原料高で苦しんでいるという。中国は新塊生産は年間1000万トンを超える状況で二次合金も自動車向け需要の増加でここ3年内に500万トンに達すると予想されている。合金生産は進み、需要旺盛ななかだが、圧倒的な原料不足が根底にあり、中国のスクラップ輸入量は増加の一途をたどっている。すでに今年1-6月の半年で前年同期比60%増の140万トンを記録しているが、この数量はなお伸びる見込み。中国の自動車生産が今年1500万台とも1700万台とも見込まれているが、これに相応するだけのアルミ合金は実際500万トンでも足りない。中国最大の新塊メーカーCHALCOが二次合金市場に参入する日は近く、日本の合金メーカーが国内プラントの操業を止め、中国での生産を増やす方向にある。日本の合金メーカーもいずれ、中国合金メーカー向けの原料供給基地となるだろう。アルミ合金の必要添加剤であるメタルシリコンは日本はその供給のほぼ100%を中国に依存していることもネック。日本は年間20万トン前後のメタルシリコンを中国から輸入している。

<JAPAN>
エコカー減税は9月末で切れ、巷では自動車メーカーは2割減産とまことしやかに流布されているが、実際には自動車メーカーの減産はない。国内販売は減少する可能性が大だが、輸出好調な現状、国内生産1000万台(KDセット含む)は確保できる見通し。
さりとてアルミ合金メーカー各社は能力比7~8割の操業率。2007年、2008年レベルには及ばない。原料スクラップの発生は確かに芳しくはないが、メーカーサイドも輸入塊在庫と操業率が落ちているゆえに圧倒的なタイト感はない様子。
ただ、LME相場上昇に伴って鉄スクラップ業者、産廃業者など末端物流がスクラップを抱えているため、流通は細くなっている。特にアルミ缶スクラップ(UBC)の出は悪い。UBCは現在のメーカー買値がキロ120~125円だが、業者筋は「今の入札価格程度」の140円まで上がらないと積極的な出荷とはいかないようだ。UBCの入札価格は4-6月は140円、7-9月は125円中心だった。ちなみにUBCの今年最高値は春先の160円。
8月は原料相場はLME高、ロシア塊高もあり5~10円の反発は見込まれる。8月はしかし前半は盆休などで営業日数が少ないこともあり、じっくり腰を据えて様子見姿勢に徹することが考えられるが、逆に末端物流が盆休前に流しはじめると市況は緩む可能性もある。しかしいずれにしても合金メーカーは「シンプルな買い方を好む」ため、8月入り後は高値が高値を呼ぶ展開になると予想する。

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